久しぶりにボストンに戻ってきました。やっぱり半端無く寒い・・・
うーん。アメリカはアメリカでいいけど、なんとなくブータンでの大学生活が恋しい。
そんな風に思う今日この頃です。
前回紹介した政治学のクラスはブータン人の生徒と一緒だったのですが、残り3つの科目は僕たち留学生のためだけの特別なものでした。ブータンとアメリカの大学ではカリキュラムが違いすぎるためです。
もちろん授業内容もかなり異なります。アメリカのリベラルアーツカレッジでは少人数教育(ソクラテスメソッド)が主流ですが、ブータンの大学では大人数の講義がメインです。
今回はContemporary Bhutanese Society(ブータンの現代社会)というクラスについて紹介したいと思います。
基本的には社会学、または人類学的な授業でしたが、ブータンという国について様々な側面から勉強しました。経済、宗教、環境問題などについてレポートをいくつか書きました。
中でも興味深かったのはブータンの民主主義です。ご存知の方も多いと思いますが、ブータンは数年前に民主化して以来、立憲君主政体という特殊な政治形態をとっています。
選挙も国会もあるのですが、総理大臣以上に権力を有しているのは王。そもそも民主化も王の決定によるものでした。そのせいか、民主主義は「王からの贈り物」という認識が国民の間に広がっているようです。
民主化以前も、国民が暴政に抑圧されていたわけではなく、大半の人は幸せに暮らしていたらしいです。(もちろん例外もありますが、それについてはまたいつか)
実際、民主化に反対した人もいたくらいです。
ブータンの民主主義についてレポートを書く上で僕が知りたかったのは、「人民によるものではない民主主義は成功するのか?」ということです。
例えば、アメリカの民主主義は自由と独立を求めた国民が生み出したものです。
アメリカに限らず、民主主義というと「苦労の末国民が勝ち取ったもの」という感じがしませんか?
僕の勝手な印象ですが・・・
そこで、ブータン人の友達を何人かインタビューしてみることにしました。
国の将来を担う彼らが民主主義についてどう考えているのか調べれば、ブータンの民主主義が今後どうなるのか分かるかもしれない!と思ったからです。
結論からいうと、「民主主義自体は良いと思うが、現政府はもっと国民のために頑張れるはずだ」みたいな答えが多かったです。
ある僕のクラスメイトは、「今はまだダメかもしれないけど、民主化は王が下した決断なんだから必ず良い結果を生むはずだ。王が国のためにならないことをするはずがない」と言ってました。
もしかしたらブータン人は、民主主義という一つの政治形態を信頼するというより、「王による民主主義」を信頼しているのか知れません。
まあ、サンプルサイズも小さいですし、確かなことをわかりませんが!
まだ民主化してから数年しかたってないですし、答えを出すには早すぎるのかもしれません。
10年、20年後、果たしてブータンはどうなってるのかな・・・

首都ティンプーで撮った一枚です。
ブータンの政治同様、この街も急激に変化しています。
英語版ブログ
http://wheatoncollege.edu/in-bhutan/2010/08/02/first-post/